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評価:
梅田 望夫
筑摩書房
¥ 777
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「ウェブ進化論」に関しては私にとってそこまで興味を引く内容もなく正直あまり心に残らなかったので、なんとなくタイミングが合わなくて読みそびれていた本でした。
「ウェブ進化論」とは違い、これからどう生き抜いていくかを著者の人生を通して語った本で、少々固い文章なのですがスッと頭に入ってくる感じでした。
404 Blog Not Found
・良い文章とは
1.自分にしか書けないことを
2.だれが読んでもわかるように書いた文章
ちょっと話ははずれるが、最近読んだエントリーで書いてあったことはこういうことかな?というのが自分の中で消化できた感があった。
話は戻り・・・
これからのことで悩んでいた自分にとってとても勇気付けられた一冊でした。
Only the Paranoid Survive
Entrepreneurship
Vantage Point
この3つの言葉のうち悩んだのは「Vantage Point」だ。読んだ瞬間に私にとって「見渡しのいい場所とはどこだろう。とふと立ち止まってしまった。良い意味でも悪い意味でも器用である私は、自分にとって抜群にやりたいことが見つからない。
ある意味どれもやりたい。人より何かを知っていたい。と超欲張りだ。単に負けず嫌いというところから発していることなのか。それは見つけられていないのと同義なのか。
「人を褒める能力」とは、「ある対象の良いところを探す能力」である
〜 ロールモデル思考法より 〜
ここ最近私の周りには批評する人が多く、聞いているだけでとても疲れる。本書にあるとおり日本人というものは「悪いところを探す能力」に長けているとしみじみ感じてしまった。また、悪いことを指摘した自分に酔っている節があるからちょっとたちが悪かったりする。
日本社会には「若者にとってのロールモデル」たり得る人々が市井にあふれているのにその情報がネット上にあふれるようになっていない。
シニア層自らの経験を語ることで、「若者にとってのロールモデル」たる要素をネット上にあふれさせてほしい。
どのように人生を生きるのかに関しては正解は無いんだと思う。ただ私より知識が高く、理念が高く、年収が高い人々がどのような人生を歩みどのような選択をしてきたかを知る事は選択を誤る可能性を減らすことができるし、別の選択肢を提示してくれると思う。
幸い僕は歴史が好きなので歴史から学ぶことが多いのだが、もっと身近でもっと素敵な人は沢山いるんだろうなと思う。少しでもおすそ分けして欲しい。そういう面でも本書に書かれている梅田さんの生き方はとても刺激的だった。人との出会いがうらやましい。
大組織VS小組織では、今まさしく僕が向かい合っている問題がそこにはあり、直接的な回答はかかれていなかったが、とても参考になった。
私も周りが薦めるままの選択をしそうになっていたが、「そうとは限らないぞ」「勇気をだせ」「自分をありのまま受け入れろ」と言われたような気がして目が覚めた。
良い出会いでした。